エフェクチュエーションは2009年に発表された。長年、新規事業開発やトランスフォーメーション・ゾーンを取り組む機会をいただいた経験から、「そうだよね」という実感がある。経営学はメタアナリシスであり、実証の蓄積から理論が生まれる。称賛すべき研究成果である。
エフェクチュエーションの実践プログラムを行っていると、必ずコーゼーションへの移行やバランスについて質問(葛藤や疑問)が出る。当然であるが正解はない。
先ずエフェクチュエーションに関してであるが、周辺の論文/理論をわかった上で取り組む必要がある。実験する勇気を失ってはいけないが、実験には規律がある。やみくもにBird in HandやBoundary Spannerをやればよいというものではないと思う。
コーゼーションとのバランスであるが、長年の経験から、ターゲット及びアクティビティ・システムがうかがえるようになったらコーゼーションではないかと思う。ただ、一方通行ではない。行ったり来たりする。これはエフェクチュエーションのサイクルと同じだ。